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BONTが来た

自転車のことを書くと、少なからず気持ちが明るくなってくる。今日は新しいシューズを受け取ってきた。


これまでなかなか買い替える機会がなくて9年以上履いてきたシマノのシューズは、踵が減って昨年あたりから釘が頭を出し始めていた。ベルクロもボロボロになって使うたびに縫い目の辺りから屑がポロポロと落ちるようになった。寿命だな、と。

 

新しいシューズ選びは紆余曲折あったものの、「耐久消費財は必要な範囲で、できるだけ良いものを」というポリシーに従った結果、行きついたのがこれだった。ただ、完全受注生産で発注の締めが3か月に一度。で、注文のタイミングがちょうど締めの直後だったため、1月の注文で4月も半ばになって、ようやくショップに届いたのだ。

 

ショップから入荷の電話があった入院中はとてもそんな気分ではなかったため、ショップの店長の明るい声で僕はさらに深い闇に突き落とされた気がした。


そして今日、病院に行ったついでにショップに寄って、BONTを受け取ってきた(熱成形もやってもらうため、数日前に電話して訪問予約済み)。ショップに電車と徒歩で行くというのは、なんとも言えない気分である。しかしそんな鬱屈した気分を一瞬で吹っ飛ばしたBONT、流石である。


まず、軽い。履いているのに熱成形によるフィット感と相まって、重さを全く感じさせない。素晴らしい。


次に、固い。ここでは良い意味で固い。さすがは一部で「木靴」と呼ばれるだけのことはある。


そして最高のフィット感。今までの僕の選び方がいい加減過ぎたのもあるけど、きちんとサイズを確認した上で、やっぱり熱成形をやっていることが大きい。


熱成形は世界で唯一の自分専用シューズにするために必須の工程。足の形にフィットさせるため、履く前にまずオーブントースター(?)にシューズを入れて温める。で足を入れる。シューズの中で指を広げてみたり、立って体重をかけてみたりする。当たって痛みの出ている箇所がないことを確認して、はい、完成。所要時間は左右合わせて20分程度。


店長によると「最近は、BONTの熱成形は最初の1回でほぼ決まっちゃう」そうで、「2回目は滅多にない」とのこと。「当店購入品だから、違和感があったりとか、必要なら2回目以降も工賃無しでやるよ」って(つまり初回も工賃無料)。ありがたいなぁ


ちょうどグロータックの4本ローラー台も届いたので、とても気分が良い(いずれも奥さんの決裁は取っている)。自分1人しか楽しめないものにお金を使ってごめんなさい。これを使ってトレーニングして、再び体脂肪率1ケタの身体になる(現在14%)。