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不安と自転車

倒れてから2ヶ月が経過した。 

深い森の中を彷徨いながらようやく、現実を認めてそれを当たり前の毎日として受け入れることができるようになってきた。しかしそれでも不安が無くなるわけではない。




まず、お金。

上期の賞与はいつもの半分。

1〜3月はともかく、休職期間中は支給対象外だからこれは地味に痛い。毎月のサラリーだけでなくボーナスも無くなると来春スタート予定の住宅ローン頭金が目減りしてしまう可能性がある。


次に、仕事。

2ヶ月も仕事から離れてしまうと、もうダメだと思ってしまう。頭が完全に平和ボケしていて、あの戦場に戻ってドンパチやって、会社の儲けに貢献できるとは到底思えないでいる。


それから、健康。

気にしているからか目眩や立ちくらみが多く感じる。そして気温が高くなってきたのもあるけれど、発汗がひどい。奥さん(と娘)が「寒い」と言っていてもこちらは暑くて仕方がない。それまでは逆で暑がりの奥さんが冷房を使用するのでこちらは夏でも布団にくるまっていたものだった。

奥さんは「ZWIFTのやり過ぎで代謝が良くなったのでは?」と言うが、どうだろう。




イヤイヤ女王の娘は2歳8ヶ月となった。ブロック遊びではより大きく複雑なものを創り出し、シルバニアファミリーを買い与えれば人形に喋らせながら一人遊びができるようになった。グズりやギャン泣きも春先に比べれば格段に減った。

※これは僕の変化による娘の精神安定が大きいとも思うけれど、そんなことを言ったらいつまでも復帰できない問題が発生してしまう。




自転車は、実走ができなくなった今、ZWIFTをやっている。後述とは矛盾してしまうが、走行距離でいうと6月は15日の時点ですでに430km。月次では自己最高だった3月の400kmを軽々と超えて月間900kmペース。まあ日中暇なので、やろうと思えば天気に関係なく、脚が回る限りいくらでも走れる。


ところでそのトレーニング頻度というか練習強度はパイオニアのパワーメーターを使ってTSS管理している。現時点で自分の脚力がどれくらいで、その標準的な脚力で60分間走ったときの仕事量を100としたときに、どのくらいの時間、どれだけの強さでペダルを踏み、クランクを回したかをサイクルコンピューターが数値に変換してくれる。


それはつまり走行距離を気にすることがなくなったし、距離を記録するためのストラバ更新も面倒くさくなった。そもそも走行距離についてはのんびり走った100kmよりもレースやトレーニングで全力疾走した20kmのほうが、今の自分にとっては大きな価値があるということ。


それでもストラバについては数年後に新しくできるかもしれない自転車の友人との繋がりのために残している。