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ZWIFT中毒

中毒である。完全に。

ZWIFT中毒。

外の天気は関係ないから、いつでも乗れる、その安心感から15分でも隙間時間があったらもう、そわそわして仕方がない。


7月に入ってまだ平日2日間にしてすでに走行距離は100km(50km/日、1日あたり2時間弱)。

さすがにやり過ぎだと自分でも思うけど、ローラー台が呼ぶ。

そして脚が止まらない。


そもそもZWIFTというゲームがなければ、ローラートレーニングをこれほどやれるわけがない。

レースに出るわけでもなく、いくら外を走れないからと言って、目的がなければ退屈至極なローラートレーニングなんて、こんなに続かないのだが、嘘だと思うならやってみればいい(そんな人いないって分かってるけど!)。

映画でも流しておかないと間違いなくメンタルがやられる、精神が破綻する。


ZWIFTは月額1,500円を払えば、用意された仮想空間ワトピアのほか、ニューヨーク、ロンドン、インスブルック、リッチモンドの各都市を交通事故のリスクなく、世界中のサイクリストと一緒に、いくらでも走り放題。

しかもレースやグループライドも追加料金なしで5〜10分おきに開催されているという、僕のようなインドアサイクリストには夢のような、最近流行りの言い方をすれば「実質無料」の素晴らしいゲーム。


これでハマらないわけがあろうか。

いや、ない。


熱くなりすぎた。

落ち着こう。


毎日ZWIFTをプレイするにあたって、まずイベント検索&エントリーできる公式アプリ『ZWIFTコンパニオン』を前日から開いて、翌日に走りたいイベントを検索する。

1日のうちフリーな時間帯で自分の脚力に合ったイベントがないか、絶えずチェックしてエントリーするのが日課だ(エントリーは無料であり、当然キャンセル料も発生しない)。


ZWIFTは夜も毎晩、娘は奥さんじゃないと寝付かないので奥さんが寝かしつけしている間に30分前後はプレイしている(入浴前の奥さん寝落ち対策→洗濯オペレーション→奥さん夕食のため、こちらは絶対に寝落ちが許されない)。


僕はすでに娘と入浴ずみでさらさらピカピカの身体であっても、再び汗まみれになることを厭わずプレイしてしまう。

ZWIFTには、葉月里緒奈はたまた高岡早紀のような魔性を感じてしまうが抗うことは不可能だ。


中毒に至ったのは2つの要因があって、言うまでもなく長々と述べたZWIFTのゲーム性と、もうひとつはパワーメーターのせい。


ZWIFTはパワーメーターの使用が前提として設計されている。

自転車にセットしたパワーメーターか、もしくはパワーメーターが内装されたローラー台『スマートローラー』が必要で、この装置が自分の脚力をワット数(W)で数値に換算してくれる。

言うなれば、自転車乗りの戦闘力検出器だ。


このパワーメーターは安いものでも数万円、そこそこのものだと15万円はする高価なものだけど、トレーニングを定量分析できるこのパワー値計測が楽しい。

この数値をもとに日々のトレーニング強度=疲労を管理できるし、さらには有名な峠やヒルクライムレースの予想タイムまで計算できてしまうのだからすごい。


このパワー値=ワット数を他人と比べる人も多いけど、僕はそんな意味のないことはしない(いや、強いて言えばあまりしない、他人との比較はZWIFTでレースにエントリーするときくらいだ)。

パワー値は昨日の自分と比べ、理想の自分と比べるものなのだ。


長くなった。

1ヶ月が経過して、今のところはまだまだZWIFTに飽きる気配は無い。