CHAGE and ASKAの『Sons and Daughters~それより僕が伝えたいのは』を定期的に聴く。
娘を持ってから、その歌詞はさらに重く響くようになった。
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休職に至った原因が娘のイヤイヤだったとしたら、皮肉なことにその休職によって娘と向き合う時間が増えることとなった。
しかし、娘は間もなく2歳9ヶ月。
休職前の春先に比べれば会話も少しずつ成立するようになったし、意味の分からないイヤイヤは減ったように感じる。
もちろん娘の成長によるところもあるだろうけれど、 お迎えが早くなったことで、保育園で一人取り残されていた娘のストレスが減ったのも大きいんじゃないかと思う。
娘はやっぱり寂しかったのだ。
18時前からお友達がどんどんお迎えでいなくなって19時まで一人ぼっちで取り残されて、2歳の心には相当なストレスだったのだろう。
親に甘えたい気持ちと、ちょうどやってきたイヤイヤ期とが重なったのと時同じくして僕の仕事もちょうど重く、忙しくなった。
結果、頭が、脳がショートしてしまった(てんかんの疑いは残るけれど、発作の再発は今のところ無い)。
奥さんは相変わらず帰りが遅いとはいえ、お友達が見ている前で自分のほうが先にお迎えが来て抱っこしてもらえることは、それまで逆の立場ですべてのお友達のお迎えを見送ってきた娘にしてみれば、とても誇らしいことなのかもしれない。
言葉を覚えて意志の疎通も図れるようになってきた。
「何をしたい/したくない」を言えるようになってきた。
だから本人の気持ちが聞けるようになって、僕はだいぶ楽になった。
本人だって楽になったのではないか。
そして僕のほうも変化が生じた。
無理強いを止めて、コントロールを諦めた。
知能が発達してきた娘を相手に、こちらの意のままにすることは不可能だ。
奥さんの帰りが遅いことも幸いして、ある程度までは本人の好きなようにさせている。
それは僕をとても楽にした。
思えば自分でハードルを上げて、自ら進んで苦労を増やしていたんだな。
それと、本人以上にあれほど僕ら夫婦を悩ませ、苦しめ、有休を使い果たさせた「お熱」が滅多に出なくなった。
抵抗力がついてきたとか、身体が経験値を積んだとかもそうだし、精神的に安定してきたのも大きいんだろうな。
あとは僕が復帰しても大丈夫かどうか。
復帰したらまた理不尽なイヤイヤが復活したりしないだろうか。
それが心配。
会社とは、8月に復帰する方向で必要書類や面談日程などを調整している。
この休みが確実に、終わりに近付いている。
退院後、5〜6月はドロドロとしたやり場のない憤りが心の中を渦巻いていた。
どうして自分が倒れなければならなかったのか。
一体、何の報いか。
その怒りをペダルに叩き込んだ。
ZWIFTが捌け口だった。
今は少し違う。
休みグセが付いたのもあるけれど、あと1ヶ月で充電期間が終わってしまう。
もったいないと思うようになった。
7月は純粋にZWIFTを楽しんでいる。
「てんかん疑い」の縛りから最低2年はお世話になるZWIFT。
ムキになってプレイしていた6月上旬とは異なり、今は他愛もないコメントの送信やRIDE ON(いいね!)のやり取りがとても楽しい。
そうしているうちに走行距離は9日で450kmを超えた。
これは単純計算で月間1,500kmペース。
休職している以上、娘のことのほかに炊事洗濯掃除と勉強以外にはやることがないのだ。
僕も娘も奥さんもZWIFTに救われた。
そう言っても過言ではない。
ありがとうZWIFT。
ありがとうローラー台。
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