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荒サイを走ってみて

これまで実走は彩湖を起点に荒サイ下流〜河口は淡々とトレーニング的に、荒サイ上流はリカバリー目的で軽めにうどんを食べに行ったりしていたけれど、夜明け前だと当然、店が開いていないので自然と河口に向かってしまう。


夜明け前になると、この時期の荒サイは冬と違って人が多くて走りにくくなっている。とはいえ別に批判的な話をしたいわけではなくて、もちろん僕だけの荒サイではないので他の人がいるのは当たり前の話なんだけど、例えば車止めでの譲り合いとか慣れていないので、もうずっと手前からビンディングを外して徐行、譲る意思満々で対向を待つことにしている。コミュ障かと思いきやその先をいく。いやでもそれでも向こうから譲られると挙動不審になるので、やっぱりコミュ障か。あとは、河口付近で数センチのカニが横切っていたりするとちょっと戸惑うかな。


そして早朝のライドで見かけるのが、スピーカーを鳴らしているロードバイク。あのノリのメロディーはみんなアニソンかな?2〜3人は見かける。毎回同じ人かは分からないけど、良いアイディアだなって思う。あれは楽しそう。自分はやらないけど。僕は脳内再生に留めておく。


それと若い子のグループライド。もう身体つきや顔つきが高校生くらいで腹の出ていない、5人から多いときは10人くらい。ギリギリキープレフトと言いつつも何人かで話しながら走るので横に広がって走る傾向があって、こちらも結構気を遣う。スピードも時速25〜28キロくらいの微妙なところでうじゃっといるので、とりあえず後ろ10メートルぐらいのところで様子を見つつ、対向が切れたタイミングで一気に抜き去るか、もしくは気付いてもらうのを待つかという感じ。とはいえカメラ持ってたりしてすごく楽しそうだし、せっかく友達がたくさんいるのだから、夏も冬もぜひたくさん走ってほしいと思う。


荒サイで一番怖いのはTTバイク。別に何かされるわけでもないんだけど、ずっと遠くからものすごいスピードで真っ直ぐカッ飛んでくるのでなにげに心理的な脅威を感じてしまう。あの一直線なスピードはロードバイクとは全く異なった凶暴性のようなものが滲み出ているようで、苦手だな。


それに比べれば深夜の後ろ歩き健康法の人とか、4時半過ぎからポツポツ見かける少年野球の運営の方々のママチャリとかは全然問題ない。慣れた。むしろ脅威にならないように、すごく気を遣って走る。こちらの目線や表情が伝わるように、夜明け前のサイクリングでは当然サングラスはしない。朝からコンタクトレンズ入れることに抵抗があるのでメガネで走るという事情もあるんだけれども。なお日中の実走でもレースイベントとかでなければレンズはイエローかクリアーをチョイス。グレーはもう数年使ってない。


あとはZWIFTではできない、他のロードの方々を見て楽しむことかな。ペダリングの様子とかライディングポジションとかは千差万別十人十色。速いからといって綺麗なペダリングとは限らないのが興味深い。プロでもフルームとかのペダリングはガチャガチャ感があるから、一概には言えないけど、個人的にはやはり余裕に満ち溢れた、悠然と美しい乗り方を目指したい。