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めんこやの「すったて」をいただく

うどん屋巡りもついに「めんこや」である。

個人的には、さいたま市内からロードバイクで気軽に行ける中で最高のうどん屋である。


今日は友人と終日サイクリングに行く予定だったが天気の関係で中止に。

お互いに自主練ということになったが午前中は天気が持ちそう。

サイコンのアップデートを待って1人でスタートした。


午後は雷雨だという雲の多い空の下、どろっとした空気が身体にまとわりついてくる。

カナブンやらバッタやら硬めの虫もよくぶつかってきて、何やら不穏な、人智を超えた何かの意思を感じるかと思いきやそんなわけもなく、セミに体当たりされて地味に痛い肩口を押さえながら、小一時間ほどでめんこやに到着した。


お店の人とも相談して、冷汁うどん(ゴマ味噌だれ)を注文。「ひやじる」と発音したら「ひや『し』じるですね」と直された。

つまりは埼玉郷土料理の「すったて」である。

めんこやもすったてもインターネットに詳細があるので、気になる方はググッていただきたい。

ここの麺は美味い、コシの強さも素晴らしい。

持ち帰り客が途切れることなく訪れるのが、その証拠である。


そしてつけ汁がこれまたいつだって美味い。

今日は冷汁うどんなのでゴマ味噌だれなわけだが、ほんのり甘く、柔らかな塩味(えんみ)が爽やか。

素晴らしい、ボトルに詰め替えて持って帰りたいくらいだ。


ここに来るといつもついつい大盛りを頼んでしまうが、麺が固いので、食べ慣れていないと顎が疲れてくるし満腹中枢もかなり刺激されるので、よほど腹ペコな若者でなければ並盛りでいいと思う。


人によってはめんこやの少し手前、田舎うどん「てつ」を推す方もいるが、荒サイグルメマスターのモッパーさんも書いている通り、やはりめんこやのほうが数段上であることに異論はない。

※別にいちいち書くことでもないが、モッパーさんとは同じ自転車サークルで仲良くしていただいており、家も近くで娘の誕生祝いには山岳賞のベビー服をいただいている。


上尾の陣屋が店じまいしてしまった現在、めんこやのうどんはこの地域では別格で、ここと比肩しうるのはほかには「田舎っぺうどん」くらいではないだろうか

あとは三芳町にある「永井」(未訪問)、そろそろテレビ取材の混雑も落ち着いただろうか。

永井は埼玉大学近くのうどん屋「延喜」のご主人とお話しした際にも一目置く店としてご主人から挙げてくるくらいだから、よほどの名店なのだろう。


田舎っぺうどんも永井も、復帰までに行ってみたいとは思っているが、めんこやに行けてしまうのでどうしても優先順位が上位にならない、それくらいめんこやは僕の中で圧倒的なのである。

※田舎っぺうどんは自転車では行きづらい。

永井も行きづらい。永井は車で訪問したがすでにテレビ効果による混雑で駐車場に車を入れることすらできず、諦めた。