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感謝の気持ちを表してみる

愛読していた育児ブログが閉鎖してしまって、悲しみにくれている。

開こうとしたらサーバーから応答がない。

通信環境の問題かとも思ったが、閉鎖だった。


ただ、悲しみもある一方で、心の支えとなるサイトだったので、感謝の気持ちでいっぱいだ。

僕だけでなく、結果として娘まで助けていただいたことになる。

そして拙宅だけでなく、多くの迷えるパパママが助けられたはずだ。


地域に根ざしたブログでもあり、ときに内容が詳細まで具体的なため、とても読み応えのあるコンテンツだった。

しかしその地域柄、いや、地域柄と言っていいものか、その地域独特の文化から、ネット上には他にも地域密着なサイトが複数立ち上がっていて、自分は安全地帯から出てこないでそれらを比較して心無い言葉をインターネットの海に吐く、残念な人も散見されていた。


とかくこの世は意見が正論であればあるほど、それに対する反応や感情の揺れ動きも激しくなる傾向がある。

何も悪いことは言っていないのに、自身の利益やメンツを守ることに必死な人たちからの有象無象の反応は、ブログ運営者の方にとってみれば、さぞ煩わしかったことと思う。


僕としてはコンテンツの価値観が自分の価値観に近かったことから、閉鎖はとても残念でならない。

激務の中で父親として悩み、戸惑い、様々な不条理に立ち向かいながら隔週で更新なさっていらっしゃった。


知的な文体と独特のユーモアがとても気に入っていた。

自分の数歩先を行く背中にいつも思いを馳せていた。

迷ったときに訪問すると、自分が進むべき方向がいつも明確に示されていて、何度も、何度も助けられてきた。


その、たくさんの悩めるパパママの宝物、たくさんの共働き育児Tipsが詰まった数年分のコンテンツが一瞬で無になってしまったと思うと、悲しい。

ファンの一人として胸が張り裂けんばかりである。

もはや自転車乗りの新米パパママにとっての駆け込み寺、インフラであるとさえ言えるブログだったのだが。


共働き育児とロードバイクの両立をテーマにしたコンテンツは驚くほど少ない。

現代の価値観からして、公開する意味がないのか、それとも両立なんてそもそも無理なのか、はたまた多くの人にとってはわざわざ公開するほど苦労するものでもないのか。いや大変な苦労だからこそ公開する余裕もない、か。


そういう希少なブログ・サイトを探すにあたって、さらには自分と同じような生活環境であること、娘と同じ年齢の記録が綴られる(残されている)サイトとなってくると、本当に限られた数しかヒットしない。


小さなお子さんを抱えた自転車乗りの方は、走行記録だけでなく育児について、子供と向き合っているときの心の動きなどを書いてはくれないだろうか。


と書いてみて、自分がそういった内容を書くと、途端にページビューが落ち込む、本当に分かりやすく閲覧数がガクッと減るので、少なくとも僕が書くものについてはニーズがないとも言える。

僕は、この方面では影響力を持ち得ない。

ちょっぴり悲しい。


サイトは閉鎖されてしまったけれど、自転車を続けている限りはきっとどこかのサイクリングロードで出会えることだろう。

大変ご多忙な様子であったので、日々を穏やかに、健康に過ごしていただけることを切に願う。