頑張ることはない。
こちとら先日、ついに最終兵器を投入してしまった。
カップラーメンである。
日清シーフードヌードル。
「うわーおいしー!」
「うわー!」
「おーいしー!」
「もっとくーださい!」
「おとーさんおいしーね!」
「おとーさんあっちっちーだからふーふーしてたべるんだよ」
罪悪感は最初のほんの1ピコ秒くらいだけだった。
今までの苦労が流れる川の泡沫のように浮かんでは消え、百代の過客にして行きかう年とともに旅人となっていった。
冷凍ご飯を解凍して熱々なのを保冷材で常温に戻してふりかけやらゆかりやらを振って、それとおさかなソーセージやらチキンナゲットやら唐揚げやらの主菜を同じく常温に戻してひと口サイズに用意して、キャンディーチーズを2個添えてワンプレートで出す。
そしてバナナか、気持ちにもう少し余裕があればオレンジを切ってやる。
ところがトーマスに代わって新たな生き甲斐となっているチャギントンに目を奪われていた娘は、出されたオレンジon theお気に入りのはらぺこあおむしプレートを見た瞬間に
「おせんべい食べたーい!」
「あとゼリーもー!」
そんな、脱力感という地球が僕を惹きつけ続ける魅力もとい重力を全身に感じながら毎日を送ってきた僕を解き放ったのはカップ麺だったよ、ブライトさん。
コメントをお書きください