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走る、考える、考えない。

夜が白み始めると、焦る
夜が白み始めると、焦る

夜明け前の真っ暗な荒サイを走っているとき何を考えているかというと、何気ないひと言で友人を傷付けたことを悔いてみたり、実は自分に特別な才能があって人生大逆転なことを妄想してみたり、それが復路では向かい風がキツくて無心に回している。


10月も終わりに近付いて、今年も北風が吹き始めた。荒川特有の北風「荒川峠」だ。橋の欄干がヒョロヒョロヒョォゥ、っと鳴る。


ロードバイクと育児の両立が、ここ数年のテーマである。正解は、ない。


ただ、言えることは、ケースバイケース、それぞれの環境によるということ。1歳未満はまず無理だと思っていたけれど、競技活動が可能な人もいる。3人の子供を抱えて実走できず、ローラーに励んで近隣と騒音問題で揉めている人もいる。もはや、運。


その中でひとつ言えることは、カネは様々な問題を解決に導くということ。またケースバイケースという言葉をつけるけれど、これだけは言える。カネは様々な問題を解決に導き、人生の悩みのほとんどはカネを使うことで収まる。ごまかせないのは生きることへの虚無感くらいか。